お笑いと、酒日記

大好きなお笑いと居酒屋について書いてます

【お笑い感想】M-1グランプリ 2022

感想をつらつら書いていこうと思います。

ちなみに準決勝は、仕事の繁忙期と被り、配信終了直前の23時59分から音声だけ聞きながら仕事してたので、見てないに等しい状態です。

今年のM-1は錦鯉の寸劇から始まり。
厳粛になりがちな大会の中でちょっとしたお遊びを感じで良いです。

 

 

山田邦子登場

ドキドキワクワク(?)の山田邦子登場。
長年のブランクからか、間があってなくて、他の人と会話がかぶりがちな危うさがあるが、持ち前の図々しさでなんとかコメントしていく。

 

●カベポスター


今年はよく見た「大声コンテスト」
私は実はあんまりカベポスターはまらない。
カベポスター面白すぎる、圧巻の面白さ、みたいな感想を見たりするけど、私はまだそこまで思ったことがない。

漫才は、そこそこ面白いし、上手いけど、大きな笑いにはならないという感じ。見てて、「あともう少し…!」というもどかしさを感じてしまう。

カベポ永見のボケは、割りと「そこから来るか〜」という角度のボケが多くて感心するんだけど、フフって笑えるぐらいなんだよな。
それが漫才にも続く感じ。

一番手で不利だったし、山田邦子が最低点出してたので、最終的には8位。
山田邦子が、いまいちハマらなかった、と言っていたけど、その気持ちは分かる。
でも最低点出したのは自分でも後で間違えた!って思ってるんじゃないかな。
ダイヤモンドより低いのはありえないもん。
「採点が素人」って言われてるけど、素人だって、カベポはダイヤモンドより低いとは思わないもん。

 

真空ジェシカ


「シルバー人材センター」
DJ KOOが優勝候補にしてた真空ジェシカが二番手に。
やはり出番順って大事なんだなぁ。
まだまだ空気が固めで、爆笑も起きてないので、見てる方も緊張してしまう。
計算だったようだが、テンポをゆっくりにしてボケる部分がこちらには緊張に見てしまい、気になって大きく笑えない。

翌日、冷静な目でネタを見返したが、全体的にテンポがいまいち?なのか。
ガクも川北も、それぞれ「?」な間が空く部分がある。

後半のボケは、準決勝より少し分かりにくくなっている部分があった。
そもそも審査員たちが、「派遣のニューウェーブ」とか「同人誌」って言葉とかを分かってるのかな〜って気になった。言葉を知らないと笑えないよね。

もう少し順番が後だったら、緊張がほぐれてもう少し伸び伸びできたのだろうか。

 

●オズワルド


明晰夢
ライブでも何回か見たことあるネタ。
数ヶ月前に見た時と、出だしは同じだが、内容が大分違っていたのでブラッシュアップしていったんだろうな〜。忙しいのにすごいな。

山が来ないで、低空飛行で終わった感じ。
静かに終わってしまった。
忙しい中でもここまでネタ出来るのはすごい。
しかし後で内容を思い返そうとしても思い出せない、それくらいボケが弱かったのかなぁ。
やはりあとからでもボケが思い出せる漫才が強いネタなんだろう。

 

ロングコートダディ


「マラソン」
めちゃくちゃ笑ったし、次の日も思い出し笑いしてしまうぐらいハマってしまった。
M-1サポーターが観客だったからか、冒頭の兎の発言で既に笑いが起きる。良いんだか悪いんだか。空気は良い。

途中、足音と笑い声が大きすぎて声が聞こえにくいところがあった。
それでも声をきちんとマイクに入れてるM-1のスタッフは流石優秀!と思うが、このネタのためにうるさくない靴を履いたほうが良かったんじゃないか?と思ったりした。

二人共緊張があまり無いのか?、緊張がないように演じているのか、全編通じてゆるゆる笑いを取っていたのが可愛かったし、M-1の中の清涼剤みたいに感じた。この感じなら来年も決勝に何度も出られそうだな〜などと感じた。

 

さや香


「免許返納」
最初はまぁまぁ面白いけど爆発しないなぁ…というドキドキ感があったが、免許返納のところから爆笑。
おとんが81歳のところも爆笑した。
構成もオチも上手くて、久しぶりに完璧な正統派漫才を見た。
ちなみに石井が29で免許取ったのも、石井の父親が49で石井を生んだのも事実らしい。

さや香って、結成5年目で決勝行ってたんだなぁ。
さや香って大分前から名前聞いたことあったけど、恐らく組み始めてすぐ辺りから、頭角を現してたんだと思う。

組む前のコンビは聞いたことない名前。
お互い無関心なレベルで「仲良くない」らしいけど、相性がよっぽど良いんだろうなぁ。

 

男性ブランコ


「音符運び」
男性ブランコ、何度かネタを見たはずなんだけど、静かだからか?、どういうネタをやったのか思い出せない。
私はハマってないんだろうな〜。

なんかオシャレで女子人気が猛烈に高いというイメージ。

ネタを見たらなぜ女子人気が高いのかなんとなく分かった。
格好が文化系オシャレだし、二人共落ち着いてるし、ネタは上品だし、あと、二人共眼鏡だけどキャラが差別化出来てるのもポイントなんだろうな〜。
あとちょっと可愛こぶってるところも女子人気がありそう。直球で笑いを取りに行かないところとか。
そんな穿った見方をしてしまった。

 

●ダイヤモンド


観客がM-1サポーターだらけだったからか?、なんとなく受け入れられていないような空気。
そもそも最初からあまり面白くない、というのもあるんだろうけど…。
さや香男性ブランコ、と来て、どんどんハードルが上がる中、ハードルを超えるボケが来ないため、なかなか爆笑が起こらない。
薄ら笑いがボチボチ上がって、そのまま終わってしまった。つらい…。

 

●ヨネダ2000


「もちつき」
なんでこんなネタ思いつくんだろうなーと毎回感心してしまうし、知らないうちに笑っている自分がいる。
漫才のときは愛が振り回されるので、その振り回されてる姿を見るのも面白い。
コントより漫才のほうがやっぱり面白いな。

「絶対に、成功させようねー」の音程が秀逸。
誠は運動神経も良いんだろうけど、音感とか耳が良いんだろうな。英語も発音良かったし。

なぜか翌日も無性にこのネタも見たくなり、何度も再生してしまった。BPMが心地良いらしいね。計算じゃなくて感性で作ったとしたらすごすぎない?!
やはり誠は天才。

ランジャタイみたいにボロボロな点数じゃなくて良かった。
審査員が全員ウケてたのが、見ててこちらも嬉しかった。
女版ランジャタイなんて言われてたけど、多分根本からランとは違うんだろうな。
ランジャタイは正直未だにネタの面白さがわからないけど、ヨネダは普通に面白い。笑っちゃう。

 

●キュウ


「謎かけ共通点」
いーでしょー!ぐらいしか覚えてないぐらい、印象が薄い。
全国弁とか、面白いネタたくさんあるでしょーよ!
なぜ過去の敗者復活の時よりいまいちなネタを選んだんだ…!謎だ…!!

これでウケると思って選んだんなら、もうちょっと戦略を見直した方がいいと思う…。

 

ウエストランド


「あるなしクイズ」
最初のあるなしの話で、「ん?使い古された題材だなぁ…」と思っていたら、井口の毒舌で笑わされた。
文句なしに面白い。
井口の鬼気迫る勢いで更に面白い。
河本は、2年前より間を取るのがうまくなったような気がする。(落ち着いているように見えたが、ネタ飛ばしてたのかい…)

この時点ではさや香を超えるとは思えなかった。

 

●決勝3組


ウエストランド
またまたあるなしクイズ。
連続で同じようなネタをやるのって、戦略としてはありなんだなぁ〜と、このウエストランドを見て思った。完全に勢いに乗ってる。
これが3番手だったらまた違ったのだろうか?

ロングコートダディ
タイムマシーンの乗り方
まずまずというウケ。
去年の肉うどんと同じ構成だ。

さや香
男女の関係…という言葉が出た瞬間、「ん?これちょっとまずいのでは…」と思ったが、さや香のことだから、下ネタに行かずにもっと面白い方向に行くのかと思っていた。
が、全編結局下ネタ。
下ネタ、というか、アダルトを意識するようなネタはやっぱり思いっきり笑えない。子供レベルの下ネタだったらもうちょっと笑えると思うけど。

うーん、3回戦でやった「まずいウニ」のネタの方が面白いと思うんだけど?!
予備に取っておいたのかなぁ…

マンゲキにいると女子人気のせいで変なところでウケるから、アキナと同様に変な色気づいたネタが面白いと思っちゃうのかなぁ。
M-1でそれはだめでしょう…どんだけ色んな芸人が犠牲になってると…。

●というわけで優勝はウエストランド


これからの活躍を考えて、正統派漫才のさや香を選ぶのかと思ったが、
M-1のポリシーとしては「一番面白い漫才師を決める」ということ。
その考えで見ると、二回目パワーダウンしたさや香より、ウエストランドは文句なしに面白かった。
あの日一番勢いに乗って面白かったのはウエストランドだった。

翌日ネタを見返したが、ウエストランドは何回見ても爆笑してしまう。
翻って、さや香は、漫才の上手さに唸ってしまうが、ウエストランドほど笑いは引きずらない。翌日はスッキリ忘れている感じさえある。

印象に残るのが良いネタなのでは、ということを書いたが、その視点で見るとウエストランドのネタの印象はすごく強いし、翌日も残る。良いネタなのかもなぁと思った。

ちなみに翌日も何度も見たネタは
ロングコートダディの一回目
ボケを思い出して食事中に吹き出しそうになった

・ヨネダ2000
絶対に、成功させようね~と
ぺったんこーのリズムが離れない。
なんなんだあの不思議な魅力。